トップへ

アメリカ歴代大統領研究ポータル
コートテール効果
 コートテール効果は大統領候補が自党の弱い議員候補を同時に当選させる効果である。有権者が同じ党の大統領候補と議員候補に投票することによって生じる。
 1948年の大統領選挙でハリー・トルーマンが勝利する一方で民主党は下院で76、上院で9の議席数を伸ばした。
 1952年の大統領選挙でドワイト・アイゼンハワーが勝利する一方で、共和党は下院で24、上院で2の議席数を伸ばした。
 しかし、20世紀後半に入って政党への帰属意識が薄れるにつれてコートテール効果はあまり見られなくなった。1956年から1996年の大統領選挙まで、異なる党の大統領候補と議員候補に投票することが普通になった。
 1980年の大統領選挙でロナルド・レーガンが勝利を収めた時に、共和党は下院で33、上院で12の議席を伸ばしたのを例外に、コートテール効果はほとんど見られなくなった。1972年のリチャード・ニクソンの勝利や1984年のロナルド・レーガンの勝利にも拘わらず、コートテール効果はほとんど現れなかった。それどころか1988年の大統領選挙でジョージ・H・W・ブッシュが勝利したのにも拘わらず、共和党は下院で3、上院で1の議席を失っている。