鹵簿(ろぼ) 天皇陛下ご一行のこと。正式には近衛騎兵の儀仗を伴い、それ以外は御列または御行列という。規定により様々な鹵簿の編成があるが、天皇略式自動車鹵簿の場合、車両七台と護衛武官のオートバイからなる。全国巡幸ではこの編成よりも少数の編成もなされている。 供奉(ぐぶ) 天皇陛下に随従する人々のこと。巡幸の際は、専用の供奉車に乗り天皇陛下に随従した。宮内庁職員が務め、主な役職として侍従長や侍従が知られている。 奉迎場(ほうげいじょう) 天皇陛下が巡された際に、出迎える国民を予め特設会場に集め、天皇陛下を歓迎するようにしたもの。場所としては学校やグラウンドなどが使われた。後に奉迎場という言葉は、歓迎場という言葉に改められるようになった。 御召列車(おめしれっしゃ) または宮廷列車ともいう。天皇陛下、皇后陛下、皇太后陛下がご乗車する列車の総称で供奉車も含む。 御料車(ごりょうしゃ) 御召列車の中でも特に天皇陛下、皇后陛下、皇太后陛下の乗車する車両を指す。鉄道も自動車もこのように呼ぶ。 御召車(おめしぐるま) 皇后陛下、皇太后陛下、皇太子殿下が乗車するお車。ただし天皇陛下が乗車するお車もこう呼ぶことがある。 行幸(ぎょうこう) 天皇陛下が皇居を出られて他所を訪問されること。みゆきとも言う。 地方行幸(ちほうぎょうこう) 行幸の中でも地方を視察する場合を言う。 巡幸(じゅんこう) 行幸先が二か所以上にわたる場合を言う。御巡幸と「御」の字をつける必要はない。 行啓(ぎょうけい) 皇后陛下、皇太后陛下、皇太子殿下が皇居を出られて他所を訪問されること。 行在所(あんざいしょ) 行宮とも言う。行幸の際の御宿泊所。 御発輦(ごはつれん) 鹵簿を出発させること。 御製(ぎょせい) 天皇陛下の詠んだお歌や書かれた文章のこと。 還幸(かんこう) 特に天皇陛下が帰還されること。 剣璽奉安(けんじほうあん) 巡幸の際に三種の神器を伴うこと。 優諚(ゆうじょう) 天皇陛下のお言葉のこと。 叡慮(えいりょ) 聖慮、大御心、宸慮、宸襟とも言う。天皇陛下のお考えのこと。 御写真(おしゃしん) 天皇陛下を撮影した写真のこと。御真影とも言うが、正式にはこう呼ぶ。特に新聞雑誌に掲載されたものを御尊影、御尊像、御肖像などと呼ぶ。 玉体(ぎょくたい) 聖体、御体とも言う。天皇陛下のお身体を指す。 玉顔(ぎょくがん) 天顔、聖顔、龍顔とも言う。天皇陛下のお顔を指す。 玉音(ぎょくおん) 天皇陛下のお声のこと。 玉歩(ぎょくほ) 天皇陛下のお歩みのこと。 御不予(ごふよ) 天皇陛下がご病気の際に用いる。 御研究所(ごけんきゅうじょ) 吹上御苑の一角にある生物学研究のための施設。 御料馬(ごりょうば) 天皇陛下のご乗用馬のこと。 進講(しんこう) 御前講義とも言う。天皇陛下の前で学問を講ずること。 東宮(とうぐう) 皇太子殿下の別称。 内親王(ないしんのう) 明治以降は、皇女殿下ならびに嫡系の御女孫をさす。 親王(しんのう) 昭和22年以降は、皇太子殿下以外の皇子殿下ならびに嫡系の御男孫をさす。 |